用語集
あ行
アーク溶接(あーくようせつ)一般
電気溶接の一種。タイトフレーム溶接のときなどに用いる溶接法。
労働安全衛生規則による特別教育の実施が義務付けられている。
アール屋根(あーるやね)一般
断面が曲線・曲面を描く屋根の総称。
(同)アーチ屋根、円弧屋根
RC工法(あーるしーこうほう)一般
鉄筋コンクリート造(Reinforced Concreteの略)のこと。
I金具(あいかなぐ)三晃
丸馳折版に用いる「馳金具」の名称。(2023年、I金具→馳金具に名称変更予定)
棟包み取付などに用いる金具。
亜鉛(あえん)一般
融点が低くてやわらかい銀白色の金属。屋根・外装に用いる鋼板は亜鉛メッキ(亜鉛めっき鋼板)やアルミ・亜鉛合金メッキ(=ガルバリウム鋼板)のように亜鉛系でメッキしたものを原板として用いることが一般的。亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が大きく(鉄よりも早くさびる)めっきに用いると鉄の錆を防ぐ(犠牲防食)効果がある。
亜鉛鉄板(あえんてっぱん)一般
溶融した亜鉛をメッキした鋼板。亜鉛めっき鋼板。いわゆる「カラー鉄板」はその亜鉛鉄板を基板に焼き付け塗装を施したもの。ただ近年ではガルバリウム鋼板(アルミ・亜鉛メッキ鋼板)やエスジーエル(日鉄鋼板の高耐食ガルバリウム鋼板)を基板にしたものが一般的。亜鉛めっきのめっき層は鉄との相性が良く強く結合しているため、はがれにくく、万が一傷がついた時には鉄よりもイオン化傾向が強い亜鉛が先に溶けだし、鉄の錆を防ぐ働きがある。これを「犠牲防食作用」という。
揚げ裏、上げ裏(あげうら)一般
建物の上の方に設けられた構成部材を、下から見上げたとき部材の下面のことを「揚げ裏または上げ裏」と呼び、特に軒先の揚げ裏を指すことが一般的。
板金工事では軒先の広小舞や淀の下面を包むことを「揚げ裏包み」と呼ぶ。(日本金属屋根協会用語集より)
足場(あしば)一般
建物の外壁や外まわりの工事を行う際、作業用の足がかりにするために組み立てられるもの。
足場ステージ(あしばすてーじ)一般
足場で組み立てられた、ある程度の広さのある設備。
材料置場のような小規模のものから、成型機をのせる大規模な物まで用途に合わせていろいろある。
アスファルト防水(あすふぁるとぼうすい)一般
アスファルト、アスファルトシート、アスファルトを浸透させたものなどを使って行う防水工事のことでビルや校舎などのRC造の屋上で使用されることが多い。国内大手メーカーでは田島ルーフィング(株)などがある。
アスファルトルーフィング(あすふぁるとるーふぃんぐ)一般
アスファルトフェルトの両面にさらにアスファルトをコーティングし、鉱物質粉粒を付着させたもの。単にルーフィングとも呼ぶ。屋根工事では下地(野地板やRC面)との絶縁と防湿を目的に金属屋根材との間に敷き込むように施工する。それ自体では防水性能はない。アスファルトルーフィング940が代表的。
アスベスト(石綿)(あすべすと)一般
鉱物を粉砕しできた鉱物繊維で「せきめん」「いしわた」のこと。国内では1956年(昭和31年)頃から鉄骨の耐火を目的に吹付材として多く使用されてきた。その後作業員の健康被害が指摘され、1975年から使用制限、規制等が加わり、2005年に吹付作業の全面禁止、2012年には製造を含め全面禁止となる。2020年の法改正により、改修工事の場合には石綿含有建材の有無の調査を行うことが明記された。
仇折り(あだおり)板金
端部の補強や止水の目的で、鉄板の端部を180度(あるいはそれに近い角度まで)に折り曲げること板金工事でよく見かける工作法の一つ。別に「あざおり」、「空折り」とか「無駄折り」ともいい、若干意味が異なるかも知れないが「水返し」とも呼ぶ。(日本金属屋根協会用語集より)
当て板(あていた)一般
・屋根材などを保護するための板。
・役物のジョイントなどに使用する補強板。
・役物等のピンホール等を防ぐ為に使用する塞ぎ板。
後貼り(あとばり)一般
ガラス繊維シート(スーパーフェルトンなど)や発泡系断熱材(フネンエースなど)の裏打断熱材を折板成形後に貼ること。成形前に貼る場合は、「先貼り、前貼り」という。
裏打材の厚みによっては、先貼りでは成型機を通すことができず、後貼りのみの対応となることがある。
雨押え(あまおさえ)一般
外壁と開口部の上枠や屋根面と煙突といった接合部において雨水の侵入を防ぐためのもの。
(同)取合水切
雨仕舞(あまじまい)一般
雨水の浸入を防いだり処理したりすること。
雨樋(雨とい)(あまとい)一般
屋根に降った雨水を集めて地上まで運ぶのに用いる設備で、大きく軒先につく「軒樋」と縦方向の「竪樋」とがある。軒樋の素材は耐酸被覆鋼板(谷コイル、エスロコイルなど)を加工したものや鉄芯入りの塩ビ製品(KMEW、セキスイなど)と、カラーガルバリウム鋼板や銅板の規格品など、必要な排水量や耐候性によって様々な仕様が選択可能。
(同)樋(とい)
網入りガラス(あみいりがらす)一般
割れても破片が崩れ落ちないように、ガラス面内に金属線が入れ込まれたガラス。屋根の採光材のうちト耐火認定を取得しているタイプにも用いられる。建築基準法では、鉄材で補強された網入りガラスで造られた屋根は耐火構造。
歩み板(あゆみいた)一般
仮設通路や、仮設足場において通行のために敷かれる幅30cmほどの板「あゆみ」と略されることもある。同じようなものに「敷板」があるが、強度や品質が異なる為、敷板を歩み板に使用してはならない。
蟻掛葺(ありかけぶき)一般
一般的な立平葺の風に対する耐力の向上を意図して、溝板の中央に「蟻馳」を設けた屋根葺構法で北海道を中心に立平葺とともに広く利用されている。
アルミニウム(あるみにうむ)一般
銀白色の軟らかくて軽い固体金属。屋根の素材としては曲げ加工時に割れが生じやすく、加工には技術が必要。主に亜鉛等と混ぜ合わせた合金として、鋼板のめっきに使用される。亜鉛とアルミの配合分量により、鋼板の呼び名が異なる。アルミ5%、55%、95%が代表例。(95%の物は現在は製造されていない。)
建材として、軽量で比強度がある為、建具、手摺、笠木等多岐にわたり使用される素材である。その多くが押出成形という複雑な形の造形も可能な方法で製作される。コンクリートなどのアルカリ性のものと接触すると、腐食しやすいので注意。
アンカー(あんかー)一般
主にコンクリートに打ち込み使用する固定用の部材。
コンクリートの打設前に施工するものを仕込みアンカー、先施工アンカーといい、コンクリートの打設後に施工するものをあと施工アンカーなどという。あと施工アンカーには ケミカルアンカー・乾式アンカー等があり、乾式アンカーにはボルトタイプの物や打ち込み式のもの、ねじ式の物などがある。
アンコイラー(あんこいらー)一般
屋根材や壁材のもととなる鋼板は、長尺のロール状で製造されている。このロールを「コイル」といい加工する際コイルを保持する機器を「アンコイラー」という。コイルの大きさに応じて、軽量型のバケットタイプや、重量用の片持ちタイプ、両持ちタイプなどがある。
安全帯(あんぜんたい)一般
正式名称は「墜落制止用器具」という。高所で作業をするときにランヤード・フック等を使い親綱(命綱)と、つなぎ落下を防ぐもの。腰部のみの胴べルトタイプと落下時の衝撃を分散するハーネスタイプがある。作業する高さにより、使用するタイプに制限を受ける。5m以上の高所作業ではハーネスタイプの使用が義務付けられている。
安全タイト(あんぜんたいと)三晃
屋根の棟部にて用いられる折版補強部材。タイトフレームの底部に取付け、折版の補強を行う。使用されるときは棟タイトフレームとセットで使われる。(棟タイトフレームを使用時、必ず使用するわけではない。)
安全ネット(あんぜんねっと)一般
防網(ぼうもう)。開口部に水平に張って、墜落や資材の落下による危険を回避するための網。取付や隙間に不備がないように、作業前に十分確認することが大切である。
安全パトロール(あんぜんぱとろーる)一般
工事現場において、安全に対する注意喚起のための取り組み。作業計画通りの施工が行われているか、安全仮設設備等の不備はないか。等を定期的に確認する。
安全ブロック(あんぜんぶろっく)一般
梯子等を昇降する際に用いる安全装置。「セーフティ・ブロック」ともいう。原則垂直方向での使用に限定されるが、水平方向の使用ができるものもある。
アンダープレート(あんだーぷれーと)板金
主に横葺き屋根において使用される部材で、①横方向のジョイント部に設置する捨て板とジョイント板を兼ね備えた部材。止水上重要な役割を担う。②屋根に設置される雪止金具のうち、馳を切り欠く場合に用いられる部材。馳カット部が止水上脆弱になる為排水機構を強化する。捨てプレートと呼ばれることもある。
アングルネコ(あんぐるねこ)一般
胴縁を柱に取り付けるときなどに用いる山形鋼の小片のこと。一般的には、不等辺山形鋼の150x90mm、長さ200mm程度。ネコは一辺を梁や柱に溶接止めし、他辺にはあらかじめ孔が明けられていて、その孔を利用して母屋や胴縁をボルト止めする。(日本金属屋根協会用語集より)
鮟鱇(あんこう)板金
軒どいと竪どいをつなぐ集水桝のこと。主に装飾を施した物は「飾りあんこう」と呼ぶ。(日本金属屋根協会用語集より)
板鳴り(いたなり)一般
金属屋根において、主に朝夕の気温変化によって発生する材料の熱伸縮に起因し、部材が擦れあい、または熱伸縮により発生するひずみの反転により発生する音の総称。前者は「みしみし」(きしみ音)、「コン、パン」(衝撃音)、後者は「ぼこん」(反転音、台所シンクに熱湯を流した時に発する音)という音が出る。屋根ではダブルパック工法で上弦材が揺れやすいことから衝撃音が連鎖伝播しやすい。
対策は「板鳴り低減」参照
(同)音鳴り
板鳴り低減(いたなりていげん)三晃
折板の板鳴りを減少させる工法。衝撃音に対しては金属同士の接触を絶縁するため金具と屋根材に樹脂層を挟み込む方法が、反転音に対しては屋根材の断面を強化するためにリブを入れる等の対策が取られるが、あくまで低減措置であるので、板鳴り(音鳴り)を完全に解消することはできない。なお、イメージ図のダブルパックでの工法は、衝撃音の連鎖伝播には効果が期待できるが、反転音に対しては期待できない。
(同)音鳴り低減
一文字葺き(いちもんじぶき)一般
平板を適当な大きさの長方形に切断し、その4辺にはぜを設けたもので葺く、屋根葺き構法の一種。この屋根は、日頃よくみかけられるポピュラーなもので、住宅の庇や吹き下げの屋根、さらにはお寺や神社の屋根に多く採用されている。
加工された板を葺き板といい、いずれも横下はぜに葺き板1枚当たり2個の吊り子で下地に釘止めされる。(日本金属屋根協会用語集より)
糸尺(いとじゃく)一般
折板や役物の断面の総長さ。
この糸尺が、平板の幅を越えないように注意する。通常の平板はW610、762、914となっている。
(同)糸巾(いとはば)
稲妻/稲妻折り(いなずま/いなずまおり)板金
「谷納め」に用いられる止水性を高めた役物の形状のこと。
中心より一つ目の折り返しが、屋根材のつかみこみ代と、1次水返しであり、端部の方は2次水返しとなる。
(同)たたみ馳
入隅(いりすみ)一般
外壁2面が凹んで接する角。
(対) 出隅(ですみ)
インサート(いんさーと)三晃
屋根工事では部材名として折板における天井等を取り付ける際に用いる金具のことを指す。
「特定天井」には使用できない。
インシュレーション・パック(いんしゅれーしょんぱっく)一般
折板における断熱工法の一種。現在は「ダブルパック」という呼び名を用いることが多い。
インバーター(いんばーたー)一般
電流調節器をいい、モーターの回転速度を調節するときなどに用いる。太陽光発電では直流(DC)を交流(AC)に変える機能を持つ装置の名称。
インパクトレンチ(いんぱくとれんち)一般
ボルト、ナットを締め付けるための電動工具。打撃(インパクト)を発生させ強力に締め付けるため、ボルトやビスのねじれ破断に注意する。必要なトルクに合わせた機種を選定する事が重要。
受け台(うけだい)一般
折板等の成型時等に用いられる、製品を保持するための台。ローラー付製品受け台が多い。高さを自在に調整できる機構を持つものもある。
打ち込み樋金物(うちこみといかなもの)板金
軒樋の受金物の取り付け方・または取り付け方向から名付けられた軒樋受金物の種類の一つ。形は図のようなもので、垂木の正面に打ち込んで使用する為付いた名称。(日本金属屋根協会用語集より)
打ち上げ樋金物(うちあげといかなもの)板金
軒樋の受金物の取り付け方・または取り付け方向から名付けられた軒樋受金物の種類の一つ。形は図のようなもので、垂木の下面や母屋の下面に釘を打ち上げて止めるので付いた名称。(日本金属屋根協会用語集より)
馬乗り掛け(うまのりがけ)板金
一文字葺きのように野地面に平面的に葺かれる屋根の棟の納め方の一つ。図のように棟包みを屋根葺き板のはぜに直接掛けて納める方法を馬乗り掛けと呼ぶ。(日本金属屋根協会用語集より)
裏当板(うらあてばん/うらあていた)一般
板同士の継手等に用いる裏側の補強板。
裏打材・裏貼材(うらうちざい/うらばりざい)板金
鋼板は、明け方の放射冷却で外気よりも温度が下がることがあり、そのため鋼板表面に結露が起こる。これは屋根材の屋外側、屋内側問わず起こる。屋内側で起こると雨漏りのようになるため建物の機能上問題が生じる。そのため鉄板裏面に断熱材を施工し結露防止を行う。屋内側が高湿度環境であれば、よりしっかりと断熱を行わないと防ぐことができない。裏打材には高分子材料。ポリフォームやガラス繊維がある。主なメーカーとして、ニチアス株式会社、古河電気工業株式会社、積水化学工業株式会社、東レ株式会社、日立化成株式会社など。
上馳(うわはぜ)板金
屋根や役物における、馳接合等における馳を形成する上側の馳。
図は丸馳折版の上馳。
(対)下馳
A号瓦棒葺(えーごーかわらぼうぶき)三晃
1954(昭和29)年に日本で初めて屋根材に継ぎ手がない"三晃式長尺屋根"として「大波」「立平葺」を発売したものを、鉄骨造の大型建築物に対応できる工法として開発したもの。正式名称は「芯木なしA号瓦棒葺」である。*木造住宅等では、芯木ありを用いることが多い。
三晃金属工業の「瓦棒葺き」にはA号のほか、B号、C号、E号があった。
エキスパンション ジョイント(えきすぱんしょんじょいんと)一般
予想される2部材間の変位量(相対変位量)、または壁面のよで起こる2層の間の変位量(層間変位量)を求め、それに対応出来る機能。
板金工事のエキスパンション ジョイントは、主に熱伸縮に対応するため薄い金属板を特殊な形に加工したものや、ゴム系シートや型材の弾力性を利用して施工する。
軒樋や竪樋の場合は、メーカーの指定するピッチにエキスパンションを設けることが推奨される。(金属屋根協会用語集より)
えぐり(えぐり)板金
板金道具の一つで鉄板を切るためのハサミ。小さなカーブを切る。
S-60(えすろくじゅう)三晃
重ね式折版屋根の名称。1963年従来の建築工法では考えられなかった母屋、桟木、野地板なしでスパン10mの梁間でも屋根を葺くことができる画期的な工法として登場。
SSR(えすえすあーる)板金
鋼板製屋根構法標準のこと。社団法人日本金属屋根協会と社団法人日本鋼構造協会の両団体のもと委員会が組織され、学識経験者の指導を得て技術的な検討が進められ、まとめられた。
SSW(えすえすだぶりゅー)板金
鋼板製壁構法標準のこと。社団法人日本金属屋根協会と社団法人日本鋼構造協会の両団体のもと委員会が組織され、学識経験者の指導を得て技術的な検討が進められ、まとめられた。
エックスロン(えっくすろん)三晃
鋼板に環境に優しいEPフィルムを被覆し、耐候性・耐薬品性を向上させたスーパーエコ鋼板。重ね部をフィルムと同じ素材のシートで熱風融着することで高い防水性能を実現し、陸屋根や樋などに使用される。
エプトシーラー(えぷとしーらー)一般
商品名。水密仕様に用いる止水用定型シール。半独立気泡のものが多く、指定の圧縮率にて完全止水となる。隙間への追従性がよく吹込みの低減などにも使用される。
(同)べルトシーラー、防水シーラー
エプロン(えぷろん)板金
屋根材の谷部からの雨・風の浸入を緩和する部材。水上部の納まりに使用される。それぞれの屋根材に対応した形状を持つ、専用部材である。
塩ビ管(えんびかん)一般
塩化ビニル樹脂でつくられた管のこと。主に配管や竪樋などに用いられる。紫外線による劣化で変色や変形がある。VP管とVU管があり、それぞれ色付きのカラー管がある。VP管もVU管も外径は同じである。よく使われる呼び径は75,100,125,150,200,250と概ね25mm刻みである呼び径の数字はVP管の内径を表しており、したがってVU管の内径はVU管よりも大きい。またカラー管の色展開は、小径の方が多く、150~はかなり制限され、200~のカラー管は国内ではない。
大波巻馳葺(おおなみまきはぜぶき)三晃
従来は重ねて施工していた大波板の長手方向の継ぎ目を止水性を高めることを目的に巻き馳にした三晃金属工業の屋根材。折版が普及したことにより現在は製造していない。
拝み(おがみ)板金
屋根の破風板包みや、けらばの軒付け部のように勾配をもった部材が出会う部分のこと。(日本金属屋根協会用語集より)
尾垂(おだれ)板金
折板底先端部の15~20mm程度の範囲を、角度15~30度程度に下側に曲げて雨水を屋根面から確実に排出させ、雨水が底裏面を伝わることを防ぎ、軒先部分の鉄板の腐食を低減する加工のこと。折り曲げることが重要で端部は切込みや、鋼板の破断がないように注意する。
尾垂加工治具(おだれかこうじぐ)板金
尾垂加工するための治具。各種屋根材の底幅に合わせて用意する。尾垂の両端がちぎれない用に注意して使用する。
折下げ唐草(おりさげからくさ)板金
通常の唐草の先端部を一段折下げ、耐風性能、止水性能を向上させたもの一般的な瓦棒葺きはA(一体加工)の形状だが、銅板葺きや勾配の緩い屋根の軒先、けらば(妻側)ではB(2分割品)の形状を用いる。(日本金属屋根協会用語集より)
音鳴り低減(おとなりていげん)三晃
折板の板鳴りを減少させる工法。衝撃音に対しては金属同士の接触を絶縁するため金具と屋根材に樹脂層を挟み込む方法が、反転音に対しては屋根材の断面を強化するためにリブを入れる等の対策、が取られるが、あくまで低減措置であるので、板鳴り(音鳴り)を完全に解消することはできない。なお、イメージ図の折板斜辺のリブ付けは、反転音には効果が期待できるが、衝撃音に対しては期待できない。
(同)板鳴り低減
親綱(おやづな)一般
安全帯のフックを掛けるために張った仮設のロープのこと。親綱と緊張器を用いてスタンション等堅固な物に取付使用する。使用前はこれらの設備に不備がないかよく確認する。尚親綱1本につき作業員は1名で、複数人で使用してはならない。
オートシーマー(おーとしーまー)板金
丸馳用の旧電動シーマーの名称。仮締めの終わった屋根の本締めを行う機械。軒先部や水上部の端部では落下の恐れがある為、使用できない。