南九州の中心部に位置し、宮崎空港からも鹿児島空港からもアクセスの良い宮崎県都城市。宮崎自動車道の都城ICから約4.5kmの距離にある「山之口」に新しい陸上競技場が完成しました。
2019年、この場所を令和9(2027)年に開催される第81回国民スポーツ大会、第26回全国障害者スポーツ大会の開閉会式メイン会場として整備することになり、競技場のプロポーザルが行われました。もともと運動公園があって、山あり谷ありの地に野球場や多目的グラウンドなどがあった場所です。
初めて訪れたとき、「本当にここに陸上競技場ができるのか」と思うほどの高低差(約20m)がある場所でした。競技場ですし、バリアフリーを考えると、どうしてもフラットに造成しなければならない。けれどもこの起伏のある大地の造形を、この場所の持つアイデンティティとして、大地と建築をつなぐようなものをどうにかつくりたいと思ったのがスタートです。