SANKO TECHちょっとやさしい技術のはなし

三晃金属工業の技術 ……
スレート建屋の改修、豪雨・雨漏れ対策

サンコースライダー25とサンコーハイスイUP工法で
建物が美しく快適に蘇ります

ちょっとやさしい技術のはなし

——波板スレートの工場や倉庫は、築後年数が経つと改修が必要になります。

当社では既存の屋根・外壁を撤去せず、金具等を介して新規の仕上げ材でカバーします。

それにより広範囲の劣化や漏水の改善を図ることができます。施工時に既存のスレート屋根に穴を開けることがないので、工場内や倉庫内での操業を止める必要はありません。また、室内環境改善のために断熱性能を向上させることができます。

サンコースライダー25

——工法には大きく3つの特徴があります。

スレート屋根のカバー改修工法として「サンコースライダー25」があります。アスベスト対策、工事中の安全性の確保、断熱性の向上が主な特徴です。

特徴1アスベストの飛散を防止

既設のフックボルトを活用するので、スレートに穴をあけません。そのため操業中の改修が可能で、工期短縮が図れます。アスベスト粉塵の飛散も防止します。

特徴2工事中の安全性を確保

屋根の上での作業は、セーフティシートを使用して安全を確保します。通し下地にセットしたセーフティシート上で作業するため、踏み抜きによる破片落下などを防止します。

特徴3断熱性の向上

金属屋根でカバーをすると空気層ができ、還流熱量が大幅に軽減されます。空気層を設けることで断熱性能が向上します。さらに空気層に断熱材(グラスウール)を入れることで、いっそう性能が向上します。

——近年の異常気象や集中豪雨による、既存の排水設備にも対応が必要になることがあります。

既存のスレート建屋は古い基準で建てられていたり、増築などによって、排水設備が集中豪雨に対応できなくなっていることがあります。

屋根の排水樋から、豪雨などにより雨水があふれて室内に浸入する事例があります。また、建物内部の雨水枡から水が溢れる事例もあります。

これらに対応するため、当社では新たに「サンコーハイスイUP工法」を開発しました。下記で紹介します。

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サンコーハイスイUP工法(排水樋)

台風や集中豪雨時の漏水リスクを低減させます。

屋根排水樋から雨水があふれて室内に漏水する対策として、「ディープタイプ(谷樋を深くする)」と「ワイドタイプ(谷樋を拡張する)」があります。

「ディープタイプ」…排水樋を深くすることで、屋根谷樋部からの雨水のあふれを解消します。

「ワイドタイプ」…排水樋を拡張することで、屋根谷樋部からの雨水のあふれを解消します。谷樋ジョイント部を熱風融着により一体化するため、大型樋でも防水性が向上します。

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サンコーハイスイUP工法(中間樋)

室内排水路からのあふれの対策として、「ツインタイプ(中間排水樋)」は、屋根の中間部に反り加工屋根を取り付けて高さを設け、排水樋を新たに設置して建物外部へ排水します。

中間排水樋により、室内排水路への雨量負担面積を軽減させることができます。

雨水の流れを分散し、排水路からの逆流を解消します。

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