用語集

た行

耐火構造(たいかこうぞう)一般

屋根・壁・柱・梁・床・階段の主要な構造部分が、国土交通大臣の認定を受けた耐火性能を持った構造のもの。耐火認定を受けたものは認定番号が付与される。FP 030 RF-0000などであらわされ、耐火構造の場合FP 防構造の場合PC 3桁の数字は耐火時間を分単位であらわしたもので120 060 030、RFは屋根を表す。外壁(非耐力壁)の場合はNE。後は通し番号。通常の火災が終了するまでの間、建築物の倒壊、延焼を防止することを目的としている。

耐火認定(たいかにんてい)一般

耐火材として大臣の認定を受けたもの。所定の試験を行い、合格すると認定される。

タイトフレーム(たいとふれーむ)板金

タイトフレーム

タイトフレームは折板を支持するための金具の一種で、折板に加わる色々な荷重(自重、風、雪その他の荷重)を梁や母屋に伝える重要な機能を持つ部材。
通常タイトフレームは、幅30~50mm、厚さ2.3~4.5mmの帯鋼または、切り板を使用する。形状は、およそ富士山形をしていて、図のように1山ないし3山の連続したものとなっている。

耐風面戸(たいふうめんど)三晃

耐風面戸

軒先面戸のうち強風地域に使用するためにボルトで固定するタイプの軒先面戸。

(参照)軒先面戸、軒先見切り面戸

耐風梁(たいふうばり)一般

建物の基本的構造には必要のない梁で、外壁材の許容スパンを超える場合外壁材が破損しない許容スパンにするために入れる梁のこと。したがって、外装材が横張の時は必要ない。横張の場合は、間柱のピッチで調整する。

太陽光発電(たいようこうはつでん)一般

太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置。

太陽電池モジュール(たいようでんちもじゅーる)一般

太陽電池モジュール

太陽電池を組み合わせて一枚の板状にしたもので地上面、屋根上などに取り付ける。

たたみ馳(たたみはぜ)一般

たたみ馳

たたみはぜは、図のように折り曲げ加工した役物部材をいい、「稲妻折り」、「ダブルはぜ」、「二重はぜ」などとも呼ぶ。瓦棒葺きや一文字葺き・段葺きの隅谷に使われる。

立上用止面戸(たちあげようとめめんど)板金

立上用止面戸

屋根棟部や水上取合部で、折板谷部を立ち上げたときにさらに止水性を上げるために用いる追加部材。折板を立ち上げたのみで納める簡易的な方法もあるが、斜辺が45°程度しか立ち上がらないため、強風下では漏水の原因となるので立ち上げのみの納まりは推奨できない。

立上器/立上治具(たちあげき/たちあげじぐ)板金

立上器/立上治具

折板や葺き材(瓦棒葺等)の棟部を起すための道具。

竪樋(たてどい)板金

軒先の軒樋で受けた雨を上合を経由し竪に流す部分のパイプこと。塩ビ製、カラーガルバリウム鋼板製、銅板製などがある。

(参照)塩ビ管

立平葺(たてひらぶき)板金

立平葺

馳組屋根のうち馳部が立ち上がった形状の屋根。立馳葺き。馳の高さは12mm~25mm程度が標準的。簡易で安価であるが、止水性に劣る為、しっかりと勾配をとることが必要。その欠点を補うため馳内部にシール材を充填したもの(三晃:E-20)や馳高さを高くすることで止水性を高めると同時に厚番手にも対応して面材の歪を抑えたもの(三晃:SX-40)がある。

縦リブ(たてりぶ)板金

縦リブ

溝板の歪防止などに用いる流れ方向の凹凸。アール屋根などはひずみが生じやすい為、縦リブ・横リブ加工を行う。

谷樋(たにどい)板金

谷樋

2面の屋根の聞に設けられる樋で、両屋根の雨水を集めて竪樋に導く機能を持つ。設計、施工の不備は屋内への漏水につながるため、水勾配の設定・立ち上がり深さの設定には細心の注意が必要となる。施工の不備を防ぐために三晃金属工業ではエックスロン鋼板のを用いたハイブリット防水工法を用意している。

ダブルパック(工法)(だぶるぱっくこうほう)板金

ダブルパック(工法)

断熱工法の一種で、屋根材と屋根材の間にグラスウール等を挟み込み断熱性能を高める工法。ダブルパック工法の中間断熱材は、一般的には密度10kg/㎡~16kg/㎡、厚みはt100mmのものを使用する。近年では高断熱化のニーズもありt100mmを2枚重ねてt200mmのダブルパック工法もあり、三晃金属工業では専用の金具を用意している。

(同)インシュレーション工法

玉掛け(たまかけ)一般

揚重作業のうち、荷上げ対象物に玉(吊り具)をかける作業。荷上げ対象物の落下につながる危険作業のため資格が必要。

垂木(たるき)一般

木造、鉄骨構造などの建物における小屋部材の名称。

単純梁(たんじゅんばり)一般

一端がピン接合で、他端がローラーからなる梁。

断熱金具(だんねつかなぐ)板金

断熱金具

ダブルパック断熱工法時に使用される、上の折版(上弦材)と下の折版(下弦材)を結合するための金具。ヒートブリッジ(熱橋)コールドブリッジ(冷橋)防ぐための工夫がなされている。

蝶ナット(ちょうなっと)一般

蝶ナット

蝶型のナット。手で締め付けることができるので、可動部に使用されることが多い。反面強力に締め付けることはできないため、強度の必要な場所には向かない。

長尺屋根(ちょうじゃくやね)一般

1954(昭和29)年に八幡製鉄の亜鉛鉄板の「長尺コイル」を用いて、三晃金属工業が「大波」「立平葺」をロール成型で販売を開始。従来の定尺材を重ね合わせて構成していた屋根材に継ぎ目をなくしたもの。

つかみ(つかみ)板金

つかみ

板金工具の一種で、鉄板を曲げるときに使用する。幅や深さの違ったものが多数あり、使用用途が異なる。

釣り打ち(つりうち)一般

釣り打ち

軒樋受金物を軒樋本体の位置よりやや高いところで吊るように取り付ける金物の名称。

吊子(つりこ)板金

吊子

吊子は屋根材、壁材や役物の下地への固定に用いる部品。(日本金属屋根協会用語集より)

吊庇・吊り折板(つりびさし・つりせっぱん)板金

吊庇・吊り折板

吊り金具を用いて鉄骨にぶら下げるように施工された折板を用いた庇。
馳式折板や嵌合式折板は用いられず、重ね式折版を用いる。

定尺切断機(ていじゃくせつだんき)板金

定尺切断機

コイル切るための機械。300m~600mもの長い鉄板を使用する際にあらかじめ定められた長さを連続的に計測し、切断することができる。平板を切り出すときや、折版用の材料を切り出すのに使用される。現場成型の場合は定尺切断機を現場に持ち込むこともある。

テーパー成形(てーぱーせいけい)板金

傾斜をつけた板材を成形するための成形機。扇状の屋根を施工するとき、屋根一枚一枚の形は、台形となる。通常の成型機では成型できない為、専用の成型機が必要となる。このような加工はすべての屋根材において可能というわけではなく、テーパー加工が可能な品種は限られる。

出隅(ですみ)板金

外壁2面が出っ張って接する角。

(対)入隅

デッキプレート(でっきぷれーと)一般

デッキプレート

強度をもたせるため波形に加工された鋼板のうち、主に「床用」に使用される。屋根では乾式のシート防水(三晃:ハイタフEG、エックスロン防水)の下地として用いられ、亜鉛鉄板のt1.0mm~t1.2mmを使用する。

電工ドラム(でんこうどらむ)一般

電工ドラム

電源ケーブルを巻き取ったもの。2芯のもの、3芯のもの、屋内用、屋外用等使う場所と用途によって選択する。最近は屋外用3芯でないと使用できない現場も多い。

(同)延長コード

電食作用・電蝕(でんしょく)一般

電気腐食ともいう。「ガルバニック・アクション」ともいう。
異種金属(種類の違う金属)を接触させたとき、電位差(水にマイナスイオンが溶けだす速度の差)により片方の腐食が極端に促進されるため、電位差が大きい場合には絶縁する必要がある。

電動シーマー(でんどうしーまー)一般

電動シーマー

馳タイプの屋根に用いる電動式の馳締機。ライトシーマー、オートシーマーなどがある。使用前には馳を細かく仮締めする必要がある。電動シーマーを使用しての馳締めを、「本締め」ともいう。

電動ドリル(でんどうどりる)一般

電動ドリル

電動式の回転工具。先端にドリル錐を取り付け穴を開けるのに用いられることが多い。

ディスクグラインダー(でぃすくぐらいんだー)一般

ディスクグラインダー

回転砥石、切断砥石などを取付、研磨や切断を行うことのできる工具。回転が恐ろしく速く、使用方法を誤ると大きな災害となる。使用に当たっては、試運転を行う必要があるが、その試運転は有資格者が行う必要がある。

Tジョイント(てぃーじょいんと)三晃

Tジョイント

R-T工法で用いる屋根材と役物材の溶接個所。形状がT型のため。

天、天端(てん、てんば)一般

笠木・水切などの上面のこと
水切の1番上部の箇所にある面

(同)上端
(対)下端

(とい・とよ)板金

屋根に降った雨水を集めて地上まで運ぶのに用いる設備。
屋根の軒先に取付けるものを軒樋、屋根の中間、谷部に取り付けるものを谷樋、縦に流すものを竪樋という。

胴縁(どうぶち)一般

外壁面に取付けられた、仕上げ材等を取り付けるための下地。木製、鋼製、合成樹脂等様々。水平方向に取り付けられたものを横胴縁、鉛直方向に取付けられたものを縦胴縁と呼ぶ。

通し吊子(とおしつりこ)板金

立馳・瓦棒等に用いる吊子のうち母屋の部分のみにつけられた吊子を「部分吊子」というのに対し、それ以外の部分も通しで付けられた吊子のことを「通し吊子」という。一般的に部分吊子より強度的に有利。

特定天井(とくていてんじょう)一般

脱落によって重大な危険を生ずるおそれのある天井として、天井の高さ、水平投影面積及び単位面積質量という客観的な指標を用いて定義されており、具体的には、6m超の高さにある、水平投影面積200㎡超、天井面構成部材等の単位質量2kg/㎡超の吊天井で、人が日常利用する場所に設置されているものと規定されている。詳細は平成25年国交省告示第771号参照。
「特定天井」ではないが、三晃金属工業では屋根と同時にグラスウールボードを施工して内部から見上げた意匠を天井のように見せる断熱工法の「SRAS」が用意されている。

トタン(とたん)板金

鉄板に亜鉛をめっきした物を「トタン」といい、スズをめっきした物を「ブリキ」という。「トタン」はポルトガル語。「ブリキ」はオランダ語。

トップライト(とっぷらいと)一般

採光や通風のため、屋根に設置される窓・明かり取のこと。耐久性に優れた網入りガラス製の物から、FRP、ポリカボネード製等材質はいろいろ。

ドブ板(どぶいた)板金

金属屋根のうち野地板を必要とする屋根構成(葺き材系)のうち、雨の流れる場所(どぶ)にある板のことで、吊子、キャップ以外の材料のことを指す。溝板とも呼ばれる。

塗膜(とまく)一般

塗料を塗ることによってできる膜。密着性が大切で、厚ければよいというものではない。屋根用塗料のうち三晃金属工業の「サンシルバー」などは重厚膜塗装といい、塗膜が分厚く強固である。

ドーマー(どーまー)一般

ドーマー

屋根の斜面に採光・換気を目的に設けた屋根窓。右の図は隠れドーマーと呼ぶ。(日本金属屋根協会用語集より)

止面戸(とめめんど)板金

止面戸

折板の水上側断面にはめ込むことで止水ラインを構成する部材。屋根材との取合部にはシール材を塗付する。その際立上を行った場合は底部に水抜き用の隙間を開けることがあるので注意。

(参照)立上用止面戸

トラロープ(とらろーぷ)一般

トラロープ

安全スペースを確保するなど注意喚起に用いられる黄色と黒の縞模様のロープ。安価で強度はなく、荷上げや、材料の固縛養生などに使用してはならない。

ドリルねじ/ドリルビス(どりるねじ)一般

ドリルねじ/ドリルビス

先端がドリルになっているネジ。セルフドリルビスとも。鉄骨材などへの穿孔とビスの締め込みが1工程で終わる為非常に手軽である。鉄骨材の厚み等により対応するドリルビスの種類が異なる。三晃金属工業では穿孔時の切粉の発生を抑制するビスを用意しており、改修工事など建物内部に切粉を落とせない施工条件にも対応している。

ドリルビット(どりるびっと)一般

ドリルビット

穴あけ用の工具。対象物により先端の形状が異なる。

トルク(とるく)一般

ボルトやナットの締付状態を表す。力の単位はN(ニュートン)を主に使用。締付するトルクによってボルトに発生する軸力をコントロールすることで設計通りの性能を発揮する。

トルクレンチ(とるくれんち)一般

ドリルビット

ボルト等の締付トルク値を計測する機器。計測できる範囲が決められているが、その範囲の下限値もしくは上限値付近での計測は望ましくない。

ドレン(どれん)一般

ドレン

排水の為の設備のことをいう。金属屋根の場合、軒樋の「落とし口」に使用する部材のことを「ドレン・自在ドレン」と呼ぶ。防水の場合は鋳鉄製の「鋳鉄ドレン」が多い。どちらも使用用途やサイズがたくさんあるので適切なものを選択する。多くの水が集まることから施工ミスによる漏水が発生しやすい場所でもある。

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