用語集

さ行

サイディング(さいでぃんぐ)一般

建物の外壁に使用する、耐水・耐天候性に富む板。窯業系、金属製、金属複合板等様々。三晃金属工業では金属製のサイディングを製造販売しており、正面からドリルビス等で固定する「サイディングS」「サイディングL」やビスが見えない「サイディングF」、スパンドレル形式の「サイディングハイシャドー」「サイディングアートシャドー」がある。

下げ振り(さげふり)一般

下げ振り

建築物の鉛直を計る道具。重りを糸で吊り下げ、糸と測る部材との上下の平行寸法により鉛直を判断する。

サザナミ(さざなみ)一般

サザナミ

溝板の底面に設ける横方向のリブ。カービングを行う場合や薄番手の鋼板のひずみ防止のために施す加工。

差し金(さしがね)一般

差し金

長さや直角を計る道具。

桟木(さんぎ)一般

桟木

屋根瓦を引っ掛けるため、野地板上に設置する細長い材料のこと。

桟鼻(さんばな)板金

桟鼻

立馳葺きや瓦棒葺きの桟の先端につく小口隠し。
そのうち嵌合式の立馳(立平)葺きに使用するものは桟鼻キャップと呼ばれることが多い。

桟鼻キャップ(さんばなきゃっぷ)板金

桟鼻キャップ

立馳葺きや瓦棒葺きの桟の先端につく小口隠し。
そのうち嵌合式の立馳(立平)葺きに使用するものは桟鼻キャップと呼ばれることが多い。

G梁(じーばり)一般

建物の水方向にかけられた部材のうち、短辺方向に架けられたたものをを「梁」といい梁に直行する方向のものを「桁」という。また柱に直接のせられたものを「大梁・G梁(girder)」、梁と梁をつなぐように架けられたものを「小梁・b梁(beam)」という。軒先の桁材の上面までの高さが、軒高となる。

シーム溶接(しーむようせつ)板金

シーム溶接

ステンレス板もしくはチタン板で屋根を葺く際に拝み合わせ部分を溶接する工法のこと。三晃金属工業では1980(昭和55)年にスウェーデンのロストフリア・ターク社から技術導入したステンレス防水工法を「R-T工法」として販売を開始。

シーム溶接機(しーむようせつき)板金

シーム溶接機

シーム溶接に用いる溶接機。三晃金属工業では2010年代後半に、施工省力化を目的に軽量で溶接を半自動で行うの新型機を多数導入し、R-T工法が採用された案件が多数出件した際にも工期内に完工させることができた。

シートスタット(しーとすたっと)一般

シートスタット

吊り折板に用いる屋根取付金具の商品名でハマグリなどとも呼ぶ。シートスタッドのほかに、「ハンマースタッド」「吊り吉(サカタ製作所)」などの呼び名もある。基本的に鉄骨に対しハンマーで打ち込んで使用する。そのため、鉄骨の厚みにより使用するものが異なるので注意する。

ジグソー(じぐそー)一般

ジグソー

屋根やコンパネを切断するための電動工具。鋸刃が小さい為、穴などをくり抜く作業など細かい作業に向く。反面、鋸刃の暴れが生じるため、スピードをふくめ直線、垂直精度等は丸のこに劣る。この手の道具は、得意不得意があり、作業に応じて使い分ける。工夫次第でできないことはないが万能道具ではない。

シール/シール剤/シーリング材(しーる)一般

液体や気体の漏れを防ぐ部材の総称。建築では主に定型シール剤と不定形シール材に分けられる。定型シール剤はパッキンやガスケットなどがあり、不定形シール材は1液型と2液型がありそれぞれ硬化するタイプ、硬化しないタイプがあり各々にシリコン系、変性シリコン系、ウレタン系そしてアクリル系があり、用途によって使い分ける。ちなみに「コーキング」とも呼ばれるが、本来「コーキング」とは油性コーキングのことを指す。

自然曲率(しぜんきょくりつ)一般

折板の自重で曲がる最小の半径。この半径を下回ると、屋根材の座屈が発生する。座屈させないためには、カービング加工等の加工が必要。
設計上は自然曲率を充足していても、鉄骨の下がり等で座屈が発生することがある為、余裕をもって設計する。

(同)自然曲げ半径

自然曲げ半径(しぜんまげはんけい)一般

折板の自重で曲がる最小の半径。この半径を下回ると、屋根材の座屈が発生する。座屈させないためには、カービング加工等の加工が必要。
設計上は自然曲げ半径を充足していても、鉄骨の下がり等で座屈が発生することがある為、余裕をもって設計する。

(同)自然曲率

下馳(したはぜ)一般

下馳

馳式折板などの下側の馳。

(対)上馳

四柱(しちゅう)一般

古い日本建築で屋根の雨水の流れを「注」といい、四注は屋根の雨水が四方向に流れる屋根、つまり寄棟屋根や方形屋根ということになる。四阿(シア)とも呼ぶこともある。(日本金属屋根協会用語集より)

シックネスゲージ(しっくねすげーじ)一般

下馳

計測機器の内、隙間を測るための道具。所定の厚みを持ったプレートを抜き差しし、隙間を計測する。通常複数枚がセットになっているので、計測する隙間に応じたものを選定する。複数枚重ねて細かい調整を行うこともある。

(同)隙間ゲージ

鴟尾(しび)一般

鴟尾

大棟の両端部に鬼瓦と両様に取り付けられる棟飾りの一種。有名な鴟尾は唐招提寺の金堂や東大寺の大仏殿に見られる。名古屋城の金の鯱鉾は鴟尾が後世になって変化したものと考えられる。(日本金属屋根協会用語集より)

シノ(しの)一般

シノ

ある程度の太さを持った、先端の鋭利な道具。写真のようにラチェットレンチと一体になっているものが広く流通している。現場では主に番線を絞ったりするのに使用される。鉄骨の建方のボルト穴合わせなどにもしようされたり、隙間をこじったりするのにも使用されれ何かと便利である。

遮音(しゃおん)一般

防音対策のひとつ。防音対策には「遮音」と「吸音」がある。「遮音」は音の伝わりを遮断することで、伝わってくる音を吸収、跳ね返すことで「防音」を行う。遮音に用いられる素材としては、鉄板やコンクリート等比較的質量の大きいものが用いられる為、必然的に重く費用もかかる。また「跳ね返す」ため、反響を起こしてしまうリスクもある。「吸音」は音を吸収、透過させることで「防音」を行う。音を吸音材にとりこみ拡散、透過させ反響を抑える。反響を抑えすぎると、違和感を感じることもある為、「遮音」と「吸音」をバランスよく行うことで「防音」対策となる。「吸音」は「室内⇔室内」の関係、「遮音」は「室内⇔室外」の関係での対策。

シャコ万(しゃこまん)一般

シャコ万

物を固定する際に用いる道具。固定したい対象物の荷重により、大きさを選定する。類似するものにバイスプライヤーがあるが、固定する力が大きく異なり、バイスプライヤーはどちらかというと材料の仮止めに使用。

シャックル(しゃっくる)一般

シャックル

玉掛け時などに、ワイヤーロープ、ナイロンスリング等と組み合わせて使用する、吊り具。大きさや形が様々あり、耐荷重が異なるので、使用の際は十分確認すること。

準耐火構造(じゅんたいかこうぞう)一般

壁・柱・床の主要な構造部分が、一定の耐火性能を持った構造。耐火認定を受けたものは認定番号が付与される。QF045 BE-0000などであらわされ、準耐火構造の場合QF3桁の数字は耐火時間を分単位であらわしたもの、BEは外壁(耐力壁)を表す。外壁(非耐力壁)の場合はNE。後は通し番号。通常の火災による延焼を抑制することを目的としている。

準不燃材料(じゅんふねんざいりょう)一般

火災による加熱が始まってから10分間は燃焼したり変形しないこと、有毒ガスや煙が発生しないことを条件にしている。

ジョイント工法(じょいんとこうほう)一般

定尺や短尺の屋根をつなぐための工法。敷地条件等で長尺の屋根が施工できない場合に選択される。ジョイント部の処理を適切にすれば、耐久性に問題が生ずるものではない。ジョイント部には無加工でつなぐものもあれば、ジョックル加工を行うものもある。とわいえ、長尺屋根に比べ勾配をとることが望ましい。

上弦材(じょうげんざい)一般

ダブルパック工法における上側(外皮側)の屋根材。耐風圧性能は上弦材で決まるため一般的に下弦材よりも厚い鋼板が用いられる。(例:上弦材t0.8mm+下弦材:t0.6mm)

(対)下弦材

漏斗(じょうご)板金

屋根の軒先に取付けられた軒樋によって集められた雨水を縦方向へ流す際に用いられる「ます」。軒樋と竪樋の継手にもうけることでそれぞれの縁を切る役目もあり、伸縮を吸収することで軒樋・竪樋の破損防止にも寄与する。集水器、上合と表現されることもある。

ジョックル加工(じょっぐるかこう)板金

ジョックル加工

定尺や短尺の屋根や壁をジョイントするための工法「ジョックル」は古い板金用語(現在のプレス加工に相当)。一方を凹加工することでジョイント部を円滑につなぎこめる形状を形成する。

シンワッシャー(しんわっしゃー)板金

シンワッシャー

平頭のドリルねじの呼び名。頭の径が他のタイプのビスに比べて大きく、接地面積が多くなる。

芯々(真々)(しんしん)一般

部材間の距離測定基準の一種で、一部材の中心線から他部材の中心線まで長さ。

正面打ち(しょうめんうち)板金

正面打ち

軒樋受金物の種類の一つで鼻隠し板などに建物に向かって正面から釘などで打ちつけられるため付いた名称。

垂下部(すいかぶ)板金

垂下部

ラジアル加工におけるラジアルにつながる垂直な部分のこと。ラジアル加工の特性上垂下部の寸法には制限がある。

スカイライト(すかいらいと)一般

スカイライト

採光や通風のため、屋根に設置される窓・明かり取のこと。耐久性に優れた網入りガラス製の物から、FRP、ポリカボネード製等材質はいろいろ。

(同)トップライト

すがもれ(すがもれ)板金

すがもれ

室内の暖気などにより融けてた雪が軒先で凍り、氷提(堤防の様な物)ができる。この氷提により、あとから流れてきた水が、屋根面の欠陥部分や、馳から室内に侵入する現象。三晃金属では、E-20 SX-40には馳内に止水材を挟み込み、止水性を高めている。

スタンション(すたんしょん)一般

スタンション

高所作業や開口部周辺など墜落のおそれがある場所に取り付ける仮設設備。親綱とともに使用し、墜落・落下災害を防止する。

直刃(すなお)板金

直刃

金切り鋏のうちの一つ。読んで字のごとく、直線を切る場合に使用される。「まとも」とも読む。

スナッパー(すなっぱー)板金

スナッパー

止面戸等を固定するための工具。凸凹形状の先端により、止面戸やエプロン面戸をビス等に依らず穴を開けることなく固定することができる。

スパン(すぱん)一般

梁間ともいい、梁と梁の間隔のこと。屋根においては耐力上非常に重要で許容スパンを超えると屋根としての機能を発揮できない。従来の許容スパンを超える高耐力折版「丸馳ロック」シリーズは長大スパンに貢献する。

スパナ(すぱな)一般

スパナ

一般的な六角形のボルトやナットの締め付けなどに用いる工具。無段階にサイズを調整できる「モンキースパナ」が便利である。番手は六角対辺寸法(mm)を表す。

スポット溶接(すぽっとようせつ)三晃

スポット溶接

先端の電極で鋼板を挟むと、通電抵抗で鋼板が溶け、同時に挟むことによる圧力で圧着される。当社ではステンレス防水のR-T工法で屋根材の仮固定や、Tジョイントの補強、補修等に用いられる。

スポット溶接機(すぽっとようせつき)三晃

スポット溶接機

スポット溶接を行うための溶接機で、R-T工法では施工に適した形に進化している。

墨 (すみ)(すみ)一般

建物を建てるときに基準となる印。縦墨、横墨、水平、鉛直、等様々な種類と役割がある。屋根葺き時においても必要であり、施工図に基づいた基準墨を出すとことから始まる。その名の通り昔は墨汁を用いた「墨」をつけていたが最近はチョークの粉を用いたチョークラインや一時的にはレーザーを用いたレーザー墨なども用いられる。

墨つぼ(すみつぼ)一般

墨つぼ

墨を出す(施工する)ために使用される道具。
墨つぼは内部に墨汁や朱墨を入れることで黒や朱色の墨をつけるが、一般的に墨は消えにくい。そのためチョークの粉を用いた「チョークライン」もあるが用途は同じである。チョークラインはほうきなどで「はく」と簡単に消すことができるので仕上げ材などに使用する場合に便利である。

正荷重(せいかじゅう)一般

屋根に対して押す方向に働く荷重(例:自重や積雪荷重など)を正荷重という。逆に引く方向に働く荷重(例:負の風荷重)を負荷重という。この正負の荷重は、屋根に限らずすべての部材にも作用する。

スリット(すりっと)板金

鋼板を所定の幅に切断すること。シャーリングともいう。鋼板は、W610、W762、W914等の幅で生産される。加工する前に必要な幅に裁断を行う。

スリッター(すりったー)板金

スリッター

スリットする機械。機種によっては様々な幅を一気に切断できるものもある。

スレート波板(すれーとなみいた)一般

スレート波板

粘板岩の薄板で波板形状の屋根葺き材料とする。セメントに石綿などを混ぜて作られていたが近年は石綿は含まれない。2006年以前の屋根に使用されているスレート波板の多くは石綿(アスべスト)を含んでいるので、改修の際は注意が必要。

成形機(せいけいき)板金

成形機

屋根材や外壁材等、鉄板を連続的に建材へと加工するための機械。一枚の板を幾段物ロールを通過させ、屋根材や外壁材の形状へと成型していく。複雑な形状のもの程ロールが多くなり、成型機は長く、そして重くなる。

石膏ボード(せっこうぼーど)一般

石膏ボード

石膏を芯材として、その両面と側面をボード用紙で被覆したボードのこと。プラスタボードという。種類にって「通常のGB-R」「耐水タイプのGB-S」「強化タイプのGB-F」等がある。

折版・折板(せっぱん)一般

断面の構造に重点を置いて開発されたもので、工場などの鉄骨の建物に使われる、金属屋根の代表的な工法。一般に折板は「板」であるが三晃金属工業では元々のコンクリート構造で使われていた「版」の文字を使用している。1963(昭和38)年に三晃金属工業が「折版S-60」を開発したものが始まり。後にボルトレスの「丸馳折版」に繋がり、日本の高度経済成長期の需要とも合致し鉄骨造の屋根材の基本形となった。

雪庇(せっぴ)一般

雪庇

豪雪地などでは、屋根上に積もった雪は圧雪となり凍り付き、一体化する。雪下ろしをしないと徐々に水下にずり落ちてくるがその時軒先から跳ね出す形で成長する。その雪の塊が庇のようになることから雪庇という。気温が上がると溶けだし、落ちてくるので危険である。下屋の上に落ちた場合、屋根を破損することもある。また成長中は内側にカールしてくる。そのまま外壁に達すると外壁を損傷することもある為、早めに雪下ろしをすることが望ましい。

外断熱(そとだんねつ)一般

壁基礎面、屋根面の外部側に断熱材を取り付け室内、小屋根、床下を包み込むように断熱材を施工する断熱工法。

ソケット(そけっと)一般

ソケット

ソケットレンチ ボルト等を締めこむ工具のうち先端交換式のものの、先端部分を「ソケット」と呼ぶ。ボルトに合わせてサイズを選定する。また、長さも数種類ある為、ボルトの突出しがある場合は選定に注意する。

軒樋や竪樋の継手部材の名称「塩ビソケット 竪樋の継手」「軒ソケット 軒樋の継手」など。

反り(そり)一般

折板等成型時のひずみのうち上下に変形するもの。ロール成型機の圧力差により生じる。

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