SANKO TECHちょっとやさしい技術のはなし

三晃金属工業の技術 ……
BIMへの取り組み②

設計BIMモデルを元に、屋根・壁を具体化し
使用可能な製品や割付を提案

ちょっとやさしい技術のはなし

——BIM等で作成した複雑な形状の屋根・壁の相談が増えていますね。

設計者が作成したBIMデータから形状を読み取り、どのような製品が適しているか、どのように割付すれば良いかを検討します。

——どのように検討するのでしょうか。

まず屋根形状や水の勾配をしっかりと把握します。想定される製品の最低限の水はけができる勾配なのか、雨水の流れ方向に問題がないかがポイントです。

屋根面に等高線のラインを入れることで、どのように水が流れていくかを把握できます。勾配の急な方向に水が流れていくので、そこからどのように屋根材を葺けば良いかを検討します。

——屋根材の割付はどのようにしていますか。

例えば右の図のように、屋根材のラインを入れて割付します。

この屋根の場合は全体がひねった形ですが、条件の厳しい範囲を抜き出して寸法や形状を確認し、屋根材が製作可能か・屋根面になじむかを判断します。

設計者のイメージを実現するには、どの製品で施工できるかを検討します。施工できない場合は、この面のこのポイントをどう変更すればできるかなどの提案をします。

——どのように操作しているか、見ることはできますか。

屋根の形状が複雑な場合は、Revit、Rhinoceros、Grasshopper等のソフトを併用しています。 右はプログラミング画面です。アイコンを配線のようにつないで数値を入力することで、屋根形状や割付を変更できます。

設計モデルの屋根の頂点や外周のアウトラインなどを使って作業していきます。

視覚的に表現されることで、計画がより具体的になります。

打ち合わせの資料

視覚的に表現されることで、計画がより具体的になります。