——BIM対応が求められる物件が増えていますね。
BIM・3Dソフトが普及し、年々機能も向上していることから、3次元形状の複雑な建物も容易に設計できるようになっています。
当社ではそのような3次元形状の屋根や壁の施工可否判断から製品の提案、そして下地も含めた3Dモデルの作成などに取り組んでいます。
——どんなBIMソフトを使っているのでしょう。
シェアの大きいRevitと、3次元形状のモデル作成に優れたRhinocerosを主に使用しています。
これらのソフトを、建物形状や検討内容などに応じて使い分けしています。
また、Rhinocerosの機能の1つであるGrasshopperを用いてモデリングすることで、計画が進むにつれて変更されていく形状に応じて、モデルを追従させることが可能となります。
——設計者や他社との連携はどうしていますか。
設計者からイメージするスケッチなどの資料を受領し、最初に2Dの基準断面図を作成します。
この図をもとに下地も含めたBIMモデルを作成し、設計者と仕上がりイメージの共有や、鉄骨など他社製品との取り合いを確認していきます。
——複雑な屋根にはBIMの活用が有効ですね。
BIMモデル化することで、2D図面では見えない細部の納まりが確認できます。さらに下地の不備など施工時のトラブルを大幅に軽減することが可能です。
次回は、複雑な形状の屋根に対する検討について、事例をもとに紹介します。