メインアリーナ、サブアリーナ、多目的ルーム、キッズルームの4つの箱と、それらの真ん中にあるヨリドマ、そして東側、建物に沿って長く設置された庇、計6箇所の屋根を施工しました。当社の施工期間は、2023年5月から24年3月。施工期間前の22年の冬に打ち合わせをしてモックアップサンプルの屋根を作成しました。
メインアリーナ、サブアリーナ、多目的ルーム、キッズルームは広い面積をハイタフEGで仕上げています。これだけの規模の陸屋根の施設は青森ではあまりありません。材料の物量が多く、同時期に作業を行う他業者と綿密な打ち合わせなどを行いながら工事を進めました。
それぞれの屋根をどの順番で工事をしていくのか、建築工事の進捗状況も見ながら細かく工程を考えていくことが求められました。まずキッズルームからスタートし、メインアリーナと多目的ルームを行き来しながら進め、次にサブアリーナ、ヨリドマへ。23年中の雪が降らないうちに防水に関しては作業を済ませ、24年1月からは庇工事を行いました。
キッズルームとサブアリーナ、ヨリドマの屋根は平面が入り組んでいて、高さも異なります。四角の角の部分、端部は複雑で納め方が難しい箇所でした。
庇も途中で勾配が変わって、最後は「コミセ」という歩行通路の屋根と一体化しています。ハイタフEGとハイタフメタルによって板金と防水を一体化することで、防水機能を持ちながらもシャープな仕上がりになりました。
職方さんにきれいに納めてもらい、設計者の方からのご要望だったシャープな庇を実現できたと思います。