タイトフレームは、鉄骨の梁と折板屋根を接合するための金具です。
タイトフレームは鉄骨梁に溶接して折板屋根を設置する工法が一般的です。
当社にはタイトフレームを鉄骨梁に溶接せずに、ボルトで固定するガッチリタイトという製品を使った工法があります。
——ガッチリタイトの施工や品質の利点は?
専用のタイトフレームを梁にボルト固定し、折板屋根を設置するので、熟練工ではなくても均一な品質が確保できます。
鉄骨梁に孔をあけずに施工するので、梁に損傷を与えることがありません。
ガッチリタイトは溶接が不要なので塗装面を傷つけません。また、床面の仕上げに制約を受ける建物や、火気を使用できない現場の施工に向いています。
——ガッチリタイトを使った工程を教えて下さい。
指定の位置に専用のタイトフレームを配置し、梁を挟み込んでボルトで固定します。次に折板屋根を設置していきます。
タイトフレームを溶接する工法と比べ、前工程(溶接準備)と後工程(鉄骨梁上スラグ除去・補修塗装)が不要なため工期を短縮することができます。
——ガッチリタイトの安全性・環境面について教えて下さい。
アーク溶接作業がないため熱や火花、煙が発生せず、呼吸用保護具の着用が不要です。CO2の排出削減にもなります。
溶接作業がないことで監視員による溶接後の残火確認も不要となり、安全管理の面でもリスク軽減ができます。
——適材適所で工法を使い分ければいいのですね。
はい、上記で紹介した特徴から、鉄道ホームの上屋施設、火器作業禁止施設、工場や生産施設、屋内プール施設、亜鉛めっき仕上げの鉄骨を使用する建物などで採用されています。